出雲路と381系やくも3

「はやぶさ」が発車してから我々が乗車する出雲1号が入線するまで、20分程あるので駅弁を買いに行く事にしました。娘にとっても初駅弁になるので、最も駅弁らしい駅弁をと、ホーム上の駅弁売り場ではなく、わざわざ地下通路にある崎陽軒の販売所まで赴きシューマイ弁当を購入しました。

この崎陽軒のシュウマイ弁当は、かつて駅弁容器の代名詞だった木の薄板の経木折りを採用しており、おそらくは東京近郊では、この崎陽軒のシュウマイ弁当だけという理由だからで、特に経木の折箱に詰められた白米は、プラ容器のものでは決して味わえない独特の味わいをもたらしてくれます。そんな駅弁という食文化を娘に味わってほしかったからです。ちなみに駅弁の友といえば、昔ながらのポリ容器のお茶ですが、さすがに東京駅では缶のものしかありませんでした。

シュウマイ弁当を抱えてホームに戻ると出雲1号が入線していました。「機関車が違う…三角の方がかっこいいね」三角とはEF66の事で、女の子であっても東京発着のブルトレ牽引機として希少な存在のEF65PFよりも流線型(三角)のEF66の方がかっこよく感じたのでしょう。

そしておもむろに牽引機に近づくと、出雲の図柄のヘッドマークをカメラで写す娘がいました。

つづく

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