出雲路と381系やくも8

出雲大社に参詣した翌日は、素戔嗚が八岐大蛇を成敗し、稲田姫を妻にするという物語をたどる旅です。そもそも、この素戔嗚の一連の物語は娘に正月に買ってあげた日本書紀の絵本に載っていた内容で娘が一番興味を持ったところでした。

この内容は史実としては、当時、暴れ川だった斐伊川の治水に貢献したのが素戔嗚、また、ヤマトと出雲の争いを描いたものなど様々な解釈があるようですが、当時の娘にとっては、さしずめゴジラ対キングギドラといったものだったのかもしれま
せん。いずれにしても古事記や日本書紀という書物は架空の造られた物語なのではなく、れっきとした歴史書だという認識のきっかけになればとの思いもあり、この旅を選びました。

実は素戔嗚のこの一連の物語に関連する史跡を調べると、木次線の出雲横田から木次の間に点在していることがわかり、木次線といえばキハ52です。キハ52は全国の山岳ローカル線のエースとして活躍していましたが、当時、現役なのは大糸線と岩清水線と木次線だけ。始発の米子から出雲横田まで2時間半ものキハ52を満喫できることに気付いた私でした。

この日の早朝、米子駅から木次線キハ52での素戔嗚のこの一連の物語の旅が始まりました。

つづく

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