メイクアップシール「(HO)24系 夢空間」~オシ25-901~
今回のブログはメイクアップシール「(HO)24系 夢空間 3両セット」から、オシ25-901の詳報をお届けします。
オシ25は車体を東急車輛製造が行い、内装に関しては系列グループの東急百貨店が手掛けています。列車の最後尾に連結されることから日本唯一の展望食堂車として話題を集めました。
メタリックグリーンの車体に巻かれた3本のゴールドの帯。車内は金色に輝く照明が眩しいばかりです。夕暮れ時の上野駅13番ホームには、そんな「ダイニングカー」オシ25-901を先頭にした夢空間が威風堂々と入線してきます。
オシ25-901(シール未貼付)
オシ25-901(シール再現済み)
オシ25-901(シール未貼付)
オシ25-901(シール再現済み)
実車の展望窓ガラスの高さはなんと120cmもあり、座席数は22席。ちなみに「北斗星」や「カシオペア」の食堂車の座席数は28席なので、いかにゆとりがあったかが分かります。
シールでまず注目していただきたいのは床絨毯のデザインです。ピンク地にブルーのストライプ模様。そして植物模様のマークを配置しています。
絨毯模様の図柄はベジェでデザイン
また、ボディの車体側に付いている前面パノラマガラス下の別パーツ(ブレーキ装置収納部分)もシール化しています。もちろん絨毯のストライプも床下側のシールと繋がります。
色は淡いですが高級感溢れる座席は実写の座席と同様のモケット地を再現。金色のラインがアクセントになっています。テーブルクロスは薔薇模様の柄が各テーブルのライトスタンドに照らされて映えるように、敢えて数を絞ってデザインしました。
テーブルのライトを光らせてみました。テーブルクロスの薔薇模様が浮き上がっているように見えます。
夢空間の食堂車には個室コンパートメントもありました。まさにVIPな空間です。シールでは六角形のテーブルや、くの字に曲ったソファの形状を再現するのが大変でした。
また、壁に飾られた植物画は実車の資料を参考にベジェ曲線で製作したものです。
テーブルクロスや区分室のソファのモケットは年代によって取り換えられていたようですが、メイクアップシールでは白地ベースのソファモケットを再現。実際にはコンパートメントはドアで締め切ることが出来たのですが、今回はドアの無い状態の再現になります。只、床絨毯にはドアのスライド用の溝をデザインしてあります。
VIPルームのライトスタンドも点灯時にテーブルクロスの薔薇模様がよく見えます。シールでは厨房の入り口や厨房前の配電盤類などもデザインしています。余談ながらこのVIPルームは乗客の食事の進み具合が把握しにくい事から、厨房で働くシェフの間では不人気だったようです。
そんなシェフ達の戦場となるのが厨房です。コンロ台や流し場などNゲージサイズでは再現の難しい部分もきっちりと成形されています。
食堂車の調理で苦労する事は直火の使用が禁止されている事です。この「夢空間」では従来の食堂車には無かった調理器具類が備えられています。
厨房の前、食堂への通路部分です。通路にも高級感が漂います。尚、食堂スペースとは違いこちらの通路側の絨毯は網目模様のデザインとなっています。
食堂の入り口ドアはプラバン加工にて再現可能です。このドアはタキシードを身にまとったアテンドが恭しく開けてくれたそうで、夢空間が如何に豪華寝台であったかの一端を伺い知ることができます。
車両両側の別パーツにはカーテンが成形されています。このパーツ用に車内壁面とピンクのカーテンシールをデザインしました。カーテンは車内、車外両面に貼る形となります。
ダイニングカーではディナータイムが終わる21時頃から23時までパブタイムを楽しむこともできました。1990年台という時代を照らし合わせてみて、純粋なゴージャスさという観点に於いてオシ25-901「ダイニングカー」ほど豪華さを具現化した車両他にないと思います。メイクアップシールではそうした豪華さを活かしつつ、優雅さと気品のあるデザインを追求しています。
今回はメイクアップシール「(HO)24系 夢空間 3両セット」、オシ25-901の詳報をお届けしました。次回はオハフ25-901の詳報をお届けします。最後までご覧いただき、ありがとうございました。