本日は前回から引き続き、メイクアップシール「20系 寝台特急 さくら」長崎編成からカニ22とナロネ22を。佐世保編成より、マヤ20とナロネ21の詳報をお届けします。
カニ22
カニ22(シール未貼付)
カニ22(シール再現済み)
カニ22は全体的に付属のブラパンで壁面を追加加工することでよりリアルな車両デザインを追求。また、カニ22の最大の特徴である発電機はより細かなディティールをデザインするため、プラバン加工で成形したボックスを被せることで発電機部分を再現しています。
カニ22も乗務員室周りの模型成形が従来品から飛躍的に実感的な成形へと進化を遂げています。
後位側の荷物室や炭酸ガス用のボンベなども付属のプラバンを加工することで再現が可能。車体ボディ越しには発電機などの一部分しか見えませんが、それだけでもカニ22の見え方の印象がグッと変わります。
ナロネ22
ナロネ22(シール未貼付)
ナロネ22(シール再現済み)
1人用個室と開放の合造1等寝台車。1人用個室「ルーメット」の6室に、8区画分ある開放寝台も完全再現しました。
乗務員室に洗面、トイレなどもデザインしています。洗面台は木材角棒で立体的に再現可能。
開放寝台部分も1人個室もそれぞれの特徴に合わせてデザイン。個室内の鏡再現にはシルバーシールを採用。また、個室洗面台も付属の木材角棒を使うことで再現できます。
マヤ20
マヤ20(シール未貼付)
マヤ20(シール再現済み)
半分座席車となっている簡易電源車のマニ20。もとは「オハシ30」の食堂部分と調理室を電源室と技術員室に造り変えられた車両です。それ故に車内の造りが意外に複雑になっており、シール製作時にも採寸で苦労しました。
模型上の凹凸や盛り上がり部分にもシールがフィットするようシール化しました。マヤ20の発電機部分は成型的にそのままシールを貼付することが可能だったので、発電機をデザインしたフィルムシールを模型に直接貼る形になっています。
技術員控室と客室部分は、区分けされた各個室入り口ドアの位置をそれぞれピッタリになるよう調整。
ナロネ21
ナロネ21(シール未貼付)
ナロネ21(シール再現済み)
大きなグリーンモケット仕様の座席が特徴のナロネ21。車体が緑色なのでヘッドカバーや壁面などでメリハリがつきます。
前位側の乗降口寄りにある洗面台・トイレや荷物保管室、給仕室や喫煙所の他、メイクアップシールでは通路に設置されていた冷水器などもデザイン。プルマン式の開放寝台は中央通路の色が映えます。
既にお気付きの事でしょうが、今回は長崎編成・佐世保編成にそれぞれ組成されていた、グリーン車ナロネ22とナロネ21と電源車カニ22とマヤ20を対比する形で詳報をお届けしました。
尚、B寝台と食堂車は前回の詳報2を併せて御覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。